2008年5月26日 (月)

セッティング

インシュレーターの制作とスタンドの制作。どちらもいくつか作り、組み合わせを替えながらセッティングを詰めていきました。
オーディオパーツ製作その1 続き

まずは使用するインシュレーターはこれちっちゃいですけどわけはあります。私が使っているスピーカーはいわゆるブックシェルフタイプ。
密閉型とバックロードタイプを使い分けてますが、両方とも重くてでかいインシュレーターで聴いたらなんだか、ボヨンボヨンしてしまい、どうもよくない。それで形状、サイズ、試作をたくさんつくっていったら、これがベストでした。

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こんな感じです。
たくさん作ってみました。

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これを上下一組3セット使ってスピーカーを浮かせます。
みそは、究極の点接触。スパイクピンの先端はもはや凶器です。あぶな〜!!!
足の上に落としたら刺さりました。でも、間に両面テープやフェルトなどはさんだら著しく音が変わってしまいました。ここは慎重にセッティングして最大限の効果を発揮してもらいます。

そしてスタンド。
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1号機がこれ。分厚い天板に底板、25mmの真鍮製ポスト3本でがっちりつくたものでした。たしかに腰の据わった厚みのある音で、パンチの効いたソースにはよいですね。

でも、2号機のこちら、
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スピーカーをセッティングした画像はありませんが、天板、底板ともに1号機より遙かに薄くしてみました。また真鍮製ポストも12mm。全高が800mmもあります。これに先ほどのスパイクインシュレーターをかませ、仕上げにステンレスのとんがりインシュレーターを使ってスタンド全体を底上げしてやったら、
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スピーカーの存在が消え、音の広がり、奥行きが格段にスケールアップしました。楽器間の距離感やボーカル等ソリストの音像がくっきりと浮かび上がってきました。

スピーカーも2種類使い分けてまだまだセッティング途上ですが、ほんのちょっとしたことで音って偉く変わるものです。音楽を楽しむために妥協はしません。とっても楽しいですからね。

ちょっと話がそれますが、
私の使っている楽器には微妙な音程をアジャストするチューニングスライドという部分があるのですが、ここに脱落防止用のねじがついています。このねじ、互いに締め込み合うのですが、ここが緩いとだらしない音しか出ません。音がふわふわしてしまうのです。もちろんホールの隅々まで音を届かすのは至難の業。
このねじをきちっと閉め込むだけで輪郭のはっきりした音になるのですが、音って本当にちょっとのことで変わるものですね。

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2008年5月22日 (木)

スタンド&インシュレーター制作

ずいぶん間が空きましたが、この間TU870を2台ほど作って真空管アンプの魅力を人に伝えたり、トランペットのお弟子さんのオーディオ相談に乗ったりで、結構頭使ってました。

最近では、樽アンプと樽スピーカーをその方にご紹介して、すっかり気に入られたようでした。音楽を楽しみたいというご家族みなさんの願いが叶ったようでとてもうれしく思いました。
しかし、もっと気持ちよく音楽が楽しめないものかと、考えたのですが、スピーカーとアンプはおいそれと替えられないから、セッティングを工夫しようと言うことで、インシュレーターとスピーカースタンドを作っちゃいました。

私のお弟子さんは旋盤に関しては世界レベルの技術を持った職人さんで、トランペットのマウスピースやマウスパイプといったとても精密で演奏者の繊細な感性を表現するのに大切なパーツをも自分で削り出しちゃうような方です。

そんな弟子(Kさん)と一緒に、まずは、私がKさん宅に真空管アンプの魅力をお伝えするために持ち込んだSV501-SEとYAMAHA NS1クラシック用のインシュレーターを作ってみようと言うことになりました。

ご覧の通りでステンレスの削り出しでスパイクピンを作り、受け皿は真鍮でセンターはまさに、「点接触」!!の精度のものができました。Img_5771

で、50センチくらいの高さの台にスパイクインシュレーターをかませてみると、確かに、音の解像度があがり、心地よい音を楽しめました。

で〜も、

まだよくなるんじゃないかと、ひねり出した結果、スタンドも作ってみようと言うことになりできたものがこれ。

おうちで使うようにコストもかけず、よい加減でよいところはよい加減で、でも、コンセプトと加工技術は妥協なく世界レベルでできあがったものです。Img_5808

そのほかの画像もアルバムアップしときますので見てください。

オーディオパーツその1


で、最初に作ったスパイクピンももっと気持ちよく鳴るように形状、大きさを工夫してみました。で、たどり着いたのが、
楽器を鳴らし、決して振動を止めないことをまず第一に考えたインシュレーターとスタンドを設計してみました。響き止めを付けた楽器って本来の楽器の姿としては変ですよね。やはり朗々と鳴ることが楽器の条件。ならば、スピーカー・オーディオも響きを止めないで、心地よく鳴りきらせ、自然に響きが昇華していくのが理想だと。

それでできたのがスパイクピン2号機とトールスタンドです。


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恐ろしいまでの金属加工技術により、強度を下げないで、ぎりぎりのところまでムク材の真鍮の柱を細くしけっしてスピーカーを暴れさせず朗々と鳴らしきることができました。
耳の高さよりチョビット高いセッティングでしたが、前後左右奥行きのある心地いい空間を生み出しました。
この組み合わせで聴くキースのピアノソロや河合英里のボーカルなどライブ会場にいるようです。


いまは、樽アンプ用、樽スピーカー用に設計を変えて新しいものを制作中です。

このことを聞きつけた仲間や知り合いから早速作ってくれと注文もいただき、ちょっとびっくりしてるところです。よろしければお試しになってみます?

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2006年4月15日 (土)

個々の力を引き出す楽しみ

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4/10にTU875が届き、早速組んでみた。驚いたのは紳士靴の箱サイズ程度の段ボールで梱包されており、想像以上に、(いや、以下かな)ミニサイズであるところだ。以前に870を製作していたので同じくらいであることは先刻承知だったのだが、このキットに求める期待が大きく、実物以上の大きさを勝手にふくらめていたのだろう。
キットゆえハンダを駆使しないといけないのだが、このキットは実によくできている。プリント基板のパーツ差し込み穴の両面にすでにハンダが少量流し込まれていて、非常に素早く、且つきれいにハンダ付けができる。これは超初心者には安心のキットだ。
なんだかんだでできあがり、早速音楽を聴いてみる。CD-TU875-SV501SEとつないでお気に入りの音楽をかける。最初の印象は正直「???」である。そう、このキットに大きな期待を勝手に掛けていたのだろうが、思っていた音と出てきた音の差が非常に大きく、期待はずれであったのだ。
大橋さんに正直な気持ちを吐露したところ、「・・・真空管を替えてもSV722にはなりません。」わかっていたのだが残念。朝から1日作業していたのでこれで今日は終わり。そそくさと寝た。

次の朝、セッティングを替えて聴いてみることにした。スピーカーの置き方や、間にはさむボードやインシュレーターを工夫して、試聴してみた。CD-SV501SEの時はゴンゴンとした響きだったのが、間にTU875をいれると、「ごんごん」になった。音を言葉で表すのは本当にめんどくさく難しいが、たとえて言うなら聞き分けのよい、お行儀のよい音に変わったと言うことだ。同じソースを聞き比べても明らかに違う。
正直、こちらの勝手な思いこみで昨日はがっかりしたのだが、こうやって工夫することでTU875のよさがだんだん出てきた。さらにセッティングをつめ、ごく自然なナチュラルな重さを弓にかけて弾き出すヴァイオリンのような軽やかに共鳴するよう工夫した。積極的にスピーカーの箱鳴りを求めていくとこのプリの良さがさらに出てきた。こうなると俄然楽しくなってきて、スピーカー、パワーアンプ、さらにはプリの有る・無しを先日作ったセレクタでガチャガチャと切り替えて丸一日堪能した。

最終的に875を生かすことを考えたら、CD-自作アッテネータ-TU875ーSV501SEー密閉型中型スピーカーで落ち着いた。それも、CD出力のゲインをアッテネータで2/3くらいに絞りプリに送って、パワーアンプも2/3くらいの位置(1時か2時)でプリのボリュームでコントロールすると大変上品でコンパクトにまとまった音楽を聴けた。いろいろ工夫してそれぞれの良さと、組み合わせの繊細さを堪能できた。
個々の力を引き出すことの大切さを改めて思い知った。しばらくはこれでじゅうぶん楽しめそうだ。いろいろあったが今回のTU875導入は正解であった。

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